「AIで効率化できても、エージェントが要らなくなるとは思わない」糸岡樹慧(株式会社ファンオブライフ)〜事業成功ストーリー後編

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安定的に成果を挙げるエージェントは、どんなことを心がけているのか?糸岡 樹慧さん(株式会社ファンオブライフ)の「事業成功ストーリー」。前編に続き、後編では「エージェントの介在価値」を中心にお話を伺いました。 

あいまいな表現は、絶対にしないことを心がけています

――たまに、アドバイスを聞き入れなかったり、ご自分の意見だけを通してしまう求職者の方って、いらっしゃいますよね。そういう方にはどう対処されていますか?

 

糸岡 期待値を調整しますね。例えばこれまでフリーターで就業経験のない方が、いきなり「年収500万で企画をやりたいです」って来たとしたら「無いです」って言いきります。

期待値の調整は、変に期待させたり、あいまいにしないことだと思います。もちろん、それを明確に伝えたあとは「なぜかというと」という説明もしますよ。人格否定に捉えられると気分を害されますし、要は需要と供給の関係でしかないと思っているので

「そもそもマーケティング職は人気でね」「営業に比べたら、募集は少なくて」とか「未経験者を500万かけて企業が採る理由が全くないんですよ」とか。それで理解されないんだったら、それ以上は仕方がないんですね。それでも目指すんだったら、「未経験からの転職に強い」とか「希望している職種に強い」他社さんを紹介することもあります。弊社の強みではないので。

せっかくお時間をいただいているので、相談に来られた方に何か価値は提供したいと思ってます。でも、うちで提供できないのに無理くり提供しようとしてもお互い得るものはないですし。その人の為にではあるんですけど、変に大きく見せることはしないようにしています。

  

――「やらない所を決める」というのもそこに入っていますね。

 

糸岡 そうですね、全てのコミュニケーションにおいてあいまいな表現は絶対にしないようにしよう、というのはクライアントとのやりとりに対してもすごく意識しています。

伝言ゲームになるんですよね、結局は。細かい意向を伝えるだけでなく、その背景も含めていかに精度高く伝えていくか。僕たちの介在意義が問われる部分だと思います。そのためにもちゃんと転職理由を理解することをすごく重視しています。

 

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もっといろいろな方が、教育に来てほしい。

――少し話題を変えまして、人材紹介業への思いを伺っていきたいと思います。そもそも、人材業界への問題意識はあったんですか? 

 

糸岡 僕自身で言うと、もともと人材ビジネスに非常に関心がありました。新卒では、ほぼ人材業界しか見ていません。ただ内定も貰っていたんですけど、卒業できなかったんですね。結局、大学は中退して、学生時代にずっと教育業界でアルバイトをしていたので、その縁もあり教育業界に進みました。

ありきたりではありますが、仕事って生きていく中で睡眠時間を除いたら多くを占めていますよね。誰かにとってのその仕事を仕事にしていく、そこに携わっていくのは非常にやりがいがあります。個人に対する貢献度もすごく高いんじゃないかと思っています。多分、それが一番の根本じゃないかと思います。

教育業界って、今後すごく変わっていくステージに入っていますよね。大学入試が変わり、センター入試がなくなり、タブレットや電子黒板が配備され、授業も先生が一方向で教えるという形態じゃなくなってきている。

英語教育が小学校から必修になり、プログラミングも始まり、指導要領も変わります。「これからの社会を生き抜くために求められるスキルが、今までの教育では高められない」と言われ、大きな変化の時期にあります。

そんな教育業界なんですけど、正直、教育業界に非常にいい人材が集まっているか、そういう人材が行きたい業界かというとあんまりそうではないんですよね。採用にお金をかける業界でもありませんでしたし。入ってくる方も教育に関心がある方ばかりかと言うとそうでもなかったりします。

大きな変革期だと言われている中で、「もっと教育を変えていきたい、貢献したいという人がたくさん入っていったら良いのにな」と思っていました。課題感とまではいかないにせよ、すごく気にかけていました。

そのタイミングで、佐久間に出会ったんです。話を聞いて「これだったら自分の力、経験を活かしながら教育の仕事の魅力も伝えられる」と思いましたし、今までと全然違うステージに立って教育をやりたいという方にも機会を提供できると良いな、と思っていました。

あと、教育業界は離職率が高いんですよね。働く時間が遅くなりがちだったり。今はだいぶ緩和されたと思うんですけど、僕が学生の頃なんかは「生徒のために」で全てが許される世界でした。「労基法? なにそれ?」くらいの。

 

――そうでしたね、学習塾でも24時を回っても先生は勤務してましたね。

 

糸岡 僕はアルバイトでしたけど、夜中の2時まで教材作ったりしてました。

そういう状況だと、やっぱり人は辞めていってしまうんですよね。辞めた方々がその後に教育に残るわけではないし、今後良いキャリアがあるかというとそうでもない。そういう課題も確かにありました。

もっといろいろな方が、教育に来てほしい。また、いろんな理由で教育から離れた方もまた活躍できる場を提供したい。その2つは、大きかったと思います。

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「エージェントが要らなくなる」とは思っていません。

――最後に、今後の抱負と事業展望を教えてください。

 

糸岡 「エージェントだからこそ出せる価値」を大事にすることですね。

ありきたりになっちゃいますが、AIを使って、マッチングをどんどん効率化する。私たちは、それがあった上でも「この領域だったらこの人に相談しよう」みたいなキャリアコンサルタントとしての価値提供を目指していきたいです。

よく、「人材ビジネスではエージェントが要らなくなる」と言われていますよね。僕は、それはないと思っていて。残る人は残るし、ダメな人はダメになる。けれど、存在自体はなくならないと思っています。

人にしか発揮できない価値を提供できるかどうか。そこはブレずにやっていきたい。「この領域だと、ファンオブライフに相談を」という風に。

日本一になりたいとは思っていないですし、リクルートさんを倒したいとかも全然思っていないんです。ただ、「教育業界の転職ならファンオブライフに」と思ってもらえたら。

現状は、まだまだだと思っています。創立5年目で人数も少ない中ですが、自分たちが得意としている業界でもまだまだお力添えできていないと思っています。

求職者さんクライアントさんもそうですし、エリアについてもそう。現在は首都圏が中心で、地方もやってはいるんですけど電話が中心なんですね。

求職者の獲得も、クライアントの獲得もまだまだです。もっと認知を広げて、いずれこの領域でトップになりたいと思います。まあ、佐久間に聞いたら「全然違う」と言われるかもしれませんが(笑)。

クラウドエージェントさんに賞をいただけて嬉しかったのは、推薦数じゃなく「書類選考通過数」を評価いただいたこと。推薦数だけなら他社さんでも出せますが、書類選考通過ってなると企業側に対してもマッチさせていくしかないので。

 

――糸岡さんは書類選考通過「数」だけじゃなくて「率」も高いんですよね。書類選考の通過率って、一般的に平均30何パーセントと伺っています。糸岡さんは、それよりもはるかに高い50パーセントとか。

 

糸岡 そういうのもちゃんと載せてくださいね(笑)。

 

――もちろんです(笑)。ありがとうございました。


ライター:澤山大輔

 



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