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【速報!】2020年3月の有効求人倍率は1.39倍

2020年4月28日に厚生労働省から3月の有効求人倍率が発表されましたので、人材紹介応援研究所より早速レポートいたします!

当社で開催する紹介者様向けセミナーではこういった厚生労働省や総務省の情報、証券会社のアナリストレポート等を活用して現状分析、将来予測などを踏まえて、人材業界向けノウハウを提供しています。この記事では、セミナーでお話するような内容を一部お届けします。

なお当社の各種セミナーで、登壇者が毎度お伝えしているのが「リスクを正しく把握し、可能な限り定量的データで予測をすることで、過度な恐れをなくし、この機会をチャンスとして活用する」ということです。人材紹介応援研究所では、まさに今は「ピンチをチャンスに変える絶好の機会」と考えています。

すでに最新のレポートでは、「正念場となる2020年第2四半期以降の二番底」も囁かれ始めていますが、日々の動向をしっかりと把握して変化することで、コロナショックを乗り切りましょう。

2020年3月の一般職業紹介状況ダイジェスト

2020年3月の一般職業紹介状況ダイジェスト

2020年3月の有効求人倍率は前月比-0.06ポイントとなる1.39倍

「正社員」の有効求人倍率は前月比-0.02ポイントとなる1.03倍

月間有効求人数1,127,419人となり前月比-0.018ポイント

対前年比で大きく下回る業界ワースト5が、製造業(-22.8%)、宿泊業、飲食サービス業(-19.9%)、その他サービス業(-18.1%)、生活関連サービス業・娯楽業(-16.6%)、卸売業・小売業(-15%)

求人求職及び求人倍率の推移

概要リンク
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000623942.pdf


コロナショックによる影響として、有効求人倍率は想定どおり下降傾向となりました。特に製造業を筆頭に、コロナショックの特徴でもある「行動制限」「移動制限」という人類が初めて経験する経済活動への影響により、我々の日々の生活に直結するサービス業や宿泊、飲食、娯楽などで大きく求人がクローズし始めています。有料職業紹介業界においても、いわゆる今までは低単価というジャンルの一律70万円以下の紹介手数料で紹介してきた求人は急速にクローズしており、このトレンドは緊急事態宣言、外出自粛が本格化した4月にはより顕著になると予測しています。

ただし、3月時点においての正社員のみの有効求人倍率の下げ幅は、非正規雇用、パート等を含む全体の有効求人倍率の下げ幅よりかなり低い-0.02ポイントとなっています。4月以降には影響が出てくることが予測されるものの、依然「採用している企業は採用している」という状況が読み取れます。

有効求人倍率1.39倍というのは、ちょうど2016年年末のそれと同じ値となります。むしろ2019年の「有効求人倍率1.63倍」という値が、「かなりのバブル、異常なほどの売り手市場」であったと考えると、有効求人倍率の値と市場の伸びをみても、まだまだ十分に有料職業紹介手数料収入を伸ばす余地は十分にあると考えています。

経済状況と有効求人倍率の関係

一方で前年と比較し、新卒、パートタイムの求人を除くと大きく新規求人数を伸ばしている業界としては、次のものがあります。

  • 社会保険・社会福祉・介護事業 27.7%
  • 食料品製造業 23.9%
  • 医療福祉 22.2%
  • 総合工事業 9.7%

これらの業界では、3月時点でこのコロナショック状況下でも精力的に採用活用を行っていることが把握できます。

なお、そもそもの求人母数が少ないため、前年比で大きく伸びているものの人材紹介市場にはあまり影響がない、説明がつかないものは一旦上記からは削除しています。

 

産業別一般新規求人状況

 

有効求人倍率と地方の関係

有効求人倍率と地方の関係

全国平均の有効求人倍率が1.39倍となるなか、都道府県別で比較してみましょう。

  • 福井県 1.90
  • 岡山県 1.85
  • 香川県 1.77
  • 岐阜県 1.74
  • 島根県 1.71

地方ではまだコロナショックの影響を色濃く受けておらず、引き続き人手不足となる地域もたくさんあり、大都市以外の地域での採用も3月時点ではまだ相応に存在しています。東京都以外で稼ぐGDPを生み出すその他地域への人材流動化を有料職業業界全体で支援していくことには、とても大きな可能性を感じています。

まとめ

まとめ
世間では、毎日のように楽観的または悲観的なニュースがたくさん出てきていますね。リーマンショック以上の不況が来る!という論調も増えてきているように感じますし、実際各証券会社レポートにおいても、収束まで長期化シナリオでも復活トレンドと言われていた2020年第3四半期に「二番底」がやってくる可能性も示唆され始めてきました。

ただし、我々人材紹介応援ブログでは、このコロナショックというピンチは、必ず業界にとってチャンスでもあり、特に小規模人材紹介会社にとってはたくさんの可能性があると考えており、リーマンショックの影響により1960年代以降で最悪となった有効求人倍率0.45倍ほどにはならない、と考えています。

確かに、2019年の人材紹介市場は、ありえないほどのバブルの状況であり、また空前の売り手市場だったので、これらのトレンドは一気に冷水を浴びせられることとなり、また、人材紹介業界に属する我々も大きくサービス価値を向上させる必要があります。だからこそ、このターニングポイントを最大限活用し、大きく成長できるように今後とも情報発信をがんばります!

詳細は当社で開くセミナーや次回ブログでまとめる予定ですが、もっと込み入った非公開情報含めてお話に興味がある方は、下記セミナーにお申し込みください!