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Indeedとは?費用・求人の出し方・向いている企業を紹介

Indeedとは?費用・求人の出し方・向いている企業を紹介
「人材紹介の求人にIndeedは使える?」「Indeedは掲載が無料と聞いたけれど本当?」などお悩みの方もいるのではないでしょうか。人材紹介業を成功させるには、優秀な人材を集める必要があります。これまで集客には自社サイトや広告で求人を募集することが一般的でした。しかし、自社で求人を出すにも限界があり、求人広告サイトに掲載を依頼することも多いです。

Indeedは求人情報の提供に特化したサイトで、無料で掲載することもできる大型の検索エンジンです。ポイントを押さえれば、人材紹介会社の集客にも役立てることができます。

本記事ではIndeedの特徴や、基本的な利用方法、利用するメリット・デメリットまで詳しく解説します。既に人材紹介会社を営んでいる人だけでなく、これから設立しようと考えている人も、本記事をIndeedが自社に有用かどうかの判断材料にしていただければ幸いです。また、Indeedを有効利用するポイントも紹介しますので、利用の際のコツをつかんで効果的な活用を目指しましょう。

Indeedとは

Indeedとは

まず、Indeedの基本情報を紹介します。求人サイトは数多くありますが、Indeedは他の求人サイトとどのように違うのでしょうか。Indeedについて基本的な知識を身に付け、自分や自社に適したサービスかどうか判断しましょう。

求人情報に特化した検索エンジン

Indeedは2004年にアメリカで設立され、2009年に日本に上陸しました。2012年に大手人材サービス企業のリクルートホールディングスが買収し、現在も運営を担っています。テレビCMなどの放映で知られ、日本では最大手の大手求人サービスとなりました。

前提として、Indeedは求人サイトではなく、求人情報専門の検索エンジンです。一般的な求人サイトは、求人情報をオンライン上で掲載し、求職者と企業等をマッチングさせる機能を持っています。アルバイト求人を専門に扱うサイトや、転職に特化したサイトなど、あるジャンルへの専門性を示したサイトも増えています。

一方Indeedは、そうした求人サイトに掲載された求人情報を一括で探すことができる検索サイトです。アルバイトから正社員、日払い契約から月収契約など、契約形態や給与形態などに関係なく仕事を探すことができ、キーワードを入力するなどして絞って検索することも可能です。

Google等のいわゆる通常の「検索エンジン」では、求人広告に関わらずさまざまな情報を検索することができますが、Indeedは求人情報に特化した検索エンジンとなっています。勤務地などのキーワードを入力して検索すると、親和性の高い求人情報が表示される仕組みです。

例えばGoogleで「東京 アルバイト」と検索した場合、求人情報だけでなく「東京でおすすめのアルバイト〇選」といった記事も表示されてしまいます。しかしIndeedであれば、求人情報のみが表示されるため、効率的に仕事を探すことができるのです。

圧倒的な掲載求人数

Indeedは世界No.1の求人検索エンジンで、日本でも多くの求職者や企業が利用しています。国内の月間訪問者数は3460万人(2020年1月時点)にも昇り、掲載求人数を見ても他の求人検索エンジンを圧倒する値となっています。

圧倒的な掲載求人数の多さは、Indeedのシステムに由来します。通常の求人サイトでは、自社で扱う求人情報の提供しかできません。しかし、Indeedは複数の求人サイトにまたがって求人情報を閲覧することが可能です。

求人サイトは求人掲載のためにある程度の費用がかかります。企業側はコストを節約するために、有名求人サイトの中から1つを選んで掲載することが一般的です。つまり、「○○には載っていたが、××には載っていない」ということが発生します。そのため、条件に合う求人を見つけるには複数の求人サイトに登録することも一般的です。しかし、Indeedならさまざまな求人サイトの情報も一括で調べることができ、ユーザーの支持も厚いです。

また、求人情報の掲載が無料でできることも掲載求人数が多い理由のひとつでしょう。無料で気軽に掲載できるため、予算が少ない中小企業からユーザーの多さに魅力を感じる大企業まで幅広い企業の利用が見込まれます。

Indeedに求人を掲載するメリット

Indeedに求人を掲載するメリット

続いては、特徴からわかるIndeedを利用のメリットについてご紹介します。求人サイトではなく、Indeedを選んで求人情報を掲載するメリットはどんなところにあるのでしょうか。

トップクラスのユーザー数で応募数がアップする

Indeedを利用する最大のメリットは、登録ユーザーが多く、応募数の増加を見込むことができる点です。

Indeedの国内の月間アクセス数は3,460万件(2020年1月時点)です。通常の求人サイトは月間500万~700万人程度の利用であることから考えると、広告効果の高さがうかがえます。また、Googleのアカウントを使用できる気軽さも多くの求職者の支持を集めています。世界60ヶ国以上、28言語に対応しており、幅広いユーザーからの閲覧が期待できるでしょう。

さらに、Indeedに掲載した求人情報は、Googleのような総合的な検索エンジンでも上位に表示されることが多いです。つまり、Indeedに登録していない人からも求人を見てもらえる可能性が高くなります。

クリック単価制で費用を抑えられる

Indeedの広告掲載費はクリックされた回数で料金が発生する従量課金制です。

一般的な求人サイトは、掲載期間や広告の大きさに応じて料金が決まります。掲載してたくさん見てもらった場合でも、あまり見られなかった場合でも同じ料金が発生します。

一方Indeedは、閲覧数で料金が発生する無駄のない広告料が魅力です。クリック1回の料金を決め、何回閲覧されたかに応じて料金が発生するクリック単価制は、広告費用を大きく抑えることができます。

また、求人情報を無料で掲載することも可能です。一切の費用をかけずに求人情報を掲載することができるため、急ぎの求人でなくても気軽に利用することができます。ただし、有料プランのほうが優先的に表示される仕組みのため、掲載から時間が経過したり、ライバル求人の多かったりする求人は閲覧数が低下しやすい点には注意しましょう。

自社サイトを直接見てもらえる

Indeedでは、自社の採用サイトや求人情報に直接アクセスしてもらうことができます。これはクローリングというシステムによるもので、条件を満たせばオリジナルの求人ページでもIndeed内に反映することが可能です。

多くの求人サイトでは、決まったフォーマットに沿って求人情報を入力して掲載することがほとんどです。そういった簡易的な求人票では、詳細情報や社風などの雰囲気が伝わらず、ミスマッチが発生する恐れがあります。

適さない仕事に就いてしまっては、パフォーマンスの低下や早期の退職につながりかねません。人材紹介会社では、取引先である企業との関係性にも影響するため特に注意したいポイントです。

Indeedから自社サイトに直接アクセスしてもらうことで、基本的なところでのミスマッチを防ぐことができるでしょう。

状況に応じて募集要項などを改善できる

Indeedでは掲載中の広告について、その求人情報の表示回数や閲覧数が確認できます。つまり、状況に応じて閲覧数や応募数をさらに増やすための工夫を凝らすことができるのです。

例えば、次のような工夫が考えられます。

  • キーワードになりそうな言葉を内容に追加して表示回数を増やす
  • タイトルをキャッチ―に変更して閲覧数を増やす
  • 内容を充実させて応募数を増やす
  • クリック単価を上げて優先的に表示させる
  • 掲載期間を調節したり、新たに掲載し直したりする

上記にも挙げたように、掲載期間やクリック単価についても、状況や都合に合わせて調節することができます。というのも、Indeedには広告の掲載期間に定めがなく、事前に定めた掲載料金の予算にクリック回数が達した場合に掲載が終了する仕組みになっています。

このように、状況によって柔軟に対応できるような自由度の高さが大きなメリットでしょう。

Indeedに求人を掲載するデメリット

Indeedに求人を掲載するデメリット

続いては、Indeedに求人掲載するデメリットを解説します。利用を考えているのであれば、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。

無料掲載だと埋もれてしまう可能性

その掲載求人数の多さから、自社の求人情報が埋もれてしまうというデメリットがあります。特に無料プランで掲載している求人情報は、優先的に掲載される有料プランに比べてより膨大な求人情報のなかに埋もれやすいです。

Indeedでは、キーワードや勤務地以外にも掲載日でも絞って検索することができます。絞ることができるのは最長でも14日以内であるため、掲載から日数がたつと表示されることが少なくなってしまいます。掲載から日数が経過しすぎる前に、検索結果に表示されやすくなるよう工夫を凝らす必要があります。

競合の多いジャンルの求人は、時間がたつにつれて新着の求人情報が増えていくため、無料掲載ではとりわけ不利になりやすいです。競合性の高い求人の広告効果を高めたいのであれば、有料プランの利用がおすすめです。

こまめな変更・修正が必要

Indeedで出した求人情報は、適宜こまかな変更や修正を施していく必要があります。状況に合わせて自由度の高い広告が出せることはメリットでもありますが、結果的に求人業務にかける時間が多くなってしまう点はデメリットでしょう。

これはIndeedの掲載求人情報の多さが原因となって発生するデメリットです。Indeedでは常に新しい求人が追加され続けており、掲載開始当時のまま放置している広告はどんどん表示順位が下がってしまいます。新しい求人情報を求めているユーザーにとっては嬉しい変化ですが、求人を出している企業には大きなデメリットです。

掲載後は、表示順位が下がらないよう、管理画面でデータを見ながら募集要項や広告内容のこまめな変更・修正が必要です。また、無料プランから有料プランへの変更はいつでも可能であるため、長い間閲覧数が増えないようであればプランの変更も視野に入れましょう。

競合性の高い求人はクリック単価が高騰する

Indeedの料金は従量課金制で、無駄なく広告を出せる利点がありますが、クリック単価は職種や勤務エリアによって異なります。

一般的な求人サイトであれば、どれだけクリックされたとしても料金が増加することはないので競合性の高い求人であっても安心して掲載することができますが、Indeedの場合、競合性の高い職種やエリアの求人はクリック単価が高騰しやすいため注意しましょう。

競合性が高く、多くの閲覧数が予測される求人については、一般的な求人サイトへの掲載も視野に入れたほうが、費用削減という点では利点が多いかもしれません。単価が高くてもIndeedの高い広告効果を活用したいと考えているのであれば、あらかじめ予算を確保しておきましょう。

Indeedの活用に向いている企業の特徴

Indeedの活用に向いている企業の特徴

ここからはIndeedの利用によるメリットとデメリットを踏まえたうえで、自分の会社がIndeedの活用に向いているかどうか判断してみましょう。Indeedへの求人掲載に適した企業の特徴は次の通りです。

  • 採用のコストを削減したい企業
  • 既存の求人広告で効果が見られなかった企業
  • 募集職種の数が多い企業
  • 通年で求人を行う企業
  • 地方採用を活性化させたい企業

それぞれについて以下で詳しく解説します。

採用のコストを削減したい企業

求人から採用までのコストを削減したい企業には、Indeedの利用が適しています。

前述したように、Indeedは閲覧された数だけ料金が発生するクリック課金制を導入しています。通常の求人サイトは掲載期間に応じた料金を一律で支払いますが、Indeedは掲載した広告で得られた効果に応じて料金を支払う仕組みです。こうしたシステムを用いることで、一般的な求人サイトと比べて経費削減が期待できるため、低コストを目指す企業にはIndeedの利用を特におすすめします。

ただし、競合性の高い職種やエリアの求人を掲載する際は注意しましょう。あらかじめ求人にいくらかけられるか明確な予算を決め、クリック単価から何回クリックしてもらえるか試算しておくと安心です。

既存の求人広告で効果が見られなかった企業

「すでに他の求人サイトで広告を出したものの、期待したような効果が得られなかった」という企業にもIndeedの利用をおすすめします。

Indeedは、日本のみで見ても月間アクセス数が3,000万回を超えるほど集客力の高い検索エンジンです。一般的な求人サイトと比べてもその集客力は圧倒的といえます。他の求人サイトで応募が集まらなかった場合でも、Indeedなら適した人材が見つかる可能性があります。

また、データを見ながら閲覧数アップの工夫を施すことができ、施策によっては掲載期間中ずっと上位表示させることも可能です。検索に引っかかりやすいキーワードを挿入するなど、適切な対策で広告効果の増加を目指しましょう。

募集職種の数が多い企業

募集したい職種が多岐にわたる場合、Indeedを活用することで費用を抑えることができます。

一般的な求人サイトでは、同じ企業であっても職種が異なれば1職種ごとに費用が発生することも往々にして起こります。「複数の職種を募集しようとして、思ったよりコストがかかってしまった」という事例も頻繁に見られます。

また、求人サイトによっては、職種で専門サイトが作られている場合もあり、管理が大変というデメリットもあります。例えば保育士や介護の仕事といった専門職では、特別な転職サイトや求人サイトを設置することが多いです。

しかし、Indeedの無料プランなら、何職種で募集しても費用はかかりません。また、サイトも一元化されており、費用対効果の高い求人広告が期待できます。

通年で求人を行う企業

1年を通して人手を必要とする企業にもIndeedの活用がおすすめです。Indeedには掲載期間の規定がないため、希望すれば無料でも年中掲載し続けることができます。

通年採用を行おうとすると、求人情報を掲載するコストがかかるため、自社サイトのみで細々と募集することも多いです。Indeedなら、データ分析をしながら内容を適宜変更しつつ、長期的に多くのユーザーの目に触れさせることができます。

ただし、無料掲載では表示回数が少なくなってしまうので、適切なタイミングで有料プランと切り替えながら利用することをおすすめします。繁忙期や緊急性の高い求人については有料で掲載し、その他は無料掲載を利用するなど、時期や目的に応じて切り替えるようにしましょう。

地方採用を活性化させたい企業

Indeedの利用は、地方採用を導入する企業にとってもメリットが大きいです。地域密着型で運営している中小企業にも少ない負担で求人広告を出すことができるでしょう。

Indeedでは、職種やキーワードだけでなく、勤務地で検索することができます。地方の企業は競合性が比較的低いため、無料プランであっても検索の上位に表示される可能性が高いです。Indeedなら費用をかけず、地元で働きたい人に求人を閲覧してもらうことができます。

また、地方に住んでいる人でも、都心など自分の働きたい土地に絞って仕事を探すことができます。誰でも簡単に利用できる検索システムで地方の実力ある求職者に出会う機会を喪失しないで済む点も、地方採用を活性化させたい企業にとってはメリットです。

Indeedに求人を出す際にかかる費用

Indeedに求人を出す際にかかる費用

Indeedの利用にはどういった費用がかかるのでしょうか。Indeedの料金の仕組みを無料掲載と有料掲載の2パターンに分けて解説します。

無料掲載

Indeedでは、スポンサー求人を利用しない限り一切料金をかけずに求人掲載が可能です。一般求人サイトのような掲載料はもちろん、広告によって採用が決まった場合の成功報酬といった費用もかかりません。

Indeedの無料掲載プランでは、次の3つの求人投稿方法があります。

  • 直接投稿
  • クローリング
  • ATS(採用管理システム)連携

簡単な手順で掲載が可能なため、最初は無料で掲載して、効果が得られないようであれば後からスポンサー求人に切り替えるという方法も選択できます。

具体的な掲載方法については後程詳しく解説します。

有料掲載

スポンサー求人というオプション機能を利用すると、有料掲載ならではのさらなる広告効果を狙うことができます。課金次第で検索結果に表示されやすくなり、応募数の増加も期待できるでしょう。

有料掲載の料金はクリック課金制です。クリックの単価については自分で設定することができ、高く設定するほうがより検索結果に表示されやすくなるとされています。競合性の高い求人の単価が高くなるのは、この仕組みの影響で価格競争が起きているためです。

料金の支払いはクレジットカードで行います。利用金額が40,000円に達するごとに請求され、40,000円未満の利用に関しては月末締めの翌月はじめの請求となります。例えば50,000円の利用があると、40,000円を請求した後、残りの10,000円を翌月はじめに支払います。

Indeedに求人を出す方法

Indeedに求人を出す方法

では、Indeedに求人広告を掲載する方法を確認しましょう。Indeedでは、自社に求人ページがある場合とない場合で利用方法が異なります。

自社の求人ページがある場合

自社オリジナルの求人ページがある場合は、クローリングによる掲載を利用しましょう。

クローリングとは、検索エンジンがネット上のリンクの中から条件に当てはまるWebサイトの情報を複製するプログラムのことです。つまり、Indeedのクローリング機能を使い、自社の求人ページや求人サイトの情報を収集し、Indeed上に表示することで掲載する方法です。

クローリングによる掲載は、新たに求人情報を入力する必要がなく、詳細情報を求職者に提供できるメリットがあります。ただし、利用には次の条件を満たさなければなりません。

  • 実在する求人情報である
  • 求人情報がHTML形式であり、PDFファイルなどの形式ではない
  • 求人情報に応募ボタンなどの導線がある
  • 仕事内容、雇用形態、職種、勤務地、最寄駅、休日、勤務時間などがしっかり記載されている
  • 1職種、1勤務地、1URLでページが分かれている
  • 求人情報ページが自社サイトのURLである(別のサイトに転送をかけるなどしていない)
  • 「ユーザー登録」などの会員登録をしなくても仕事の詳細閲覧や応募が可能
  • 求職者が無料で応募できる

”引用:indeed「Indeed(インディード)に求人情報を掲載する方法|無料掲載から有料掲載まで」”

以上のような条件を満たすため、場合によっては自社ページを作り替えなければならない場合もあります。

求人情報がIndeed上に表示されているかどうかは、利用者画面のトップページのキーワード欄に自社名を入力して確認しましょう。

自社の求人ページがない場合

自社の求人ページがない場合は、Indeedに直接投稿することができます。シンプルなフォーマットに沿って入力するだけで簡単に求人ページを作ることができるため、初めての求人広告作成であっても安心です。

直接投稿をする流れは次の通りです。

  1. jp.indeed.com/求人広告」でアカウントを作成する
  2. 職種・仕事内容・勤務地など求人情報を入力する
  3. 求人の応募受付方法を選ぶ
  4. 有料オプションの予算を設定する
  5. 求人情報の審査が行われる
  6. 求人投稿完了

無料で掲載する場合には、手順4で画面下の「有料オプションを利用せずに求人を掲載」をクリックします。審査は最短1時間、最長72時間で行われ、無事審査に通過すると求人投稿が完了します。

しかし、直接投稿の場合、求人ページがシンプルなものになりやすいです。スポンサー求人を利用しなければユーザーに注目されず、思うような効果が得られない可能性もあるでしょう。掲載後にデータを見て、必要に応じて有料オプションを選択するなどの工夫も必要です。

Indeed活用で効果を出すための施策

Indeed活用で効果を出すための施策

Indeedに求人情報を掲載すると多くのメリットがありますが、正しく利用しなければ想定したような効果が得られないこともあります。Indeedのメリットを最大限に引き出せるよう、効果的な活用施策を紹介します。ここで紹介するのは次の2つの施策です。

  • 掲載ページの数を増やす
  • 掲載ページの検索エンジン最適化を図る

それぞれ詳しく見てみましょう。

掲載ページの数を増やす

検索で表示される回数を増やすためには、掲載ページの数を増やすという方法が有効です。非常にシンプルな手法ですが、自社の採用ページに求人案件を増やすと検索でヒットしやすくなる仕組みを利用しています。

ただし、この施策はIndeedのサイトに直接投稿する掲載する方法では利用できません。自社のオリジナルのページをクローリングする方法を利用する場合、この施策を意識してみましょう。

掲載数を増やす場合、単純に案件を増やせばよいというわけではありません。職種・勤務地・仕事内容といった基本情報が載っていないような粗悪な求人では、有効な求人と判断されません。また、Indeedでは重複案件を省いて表示するシステムが導入されています。つまり、同じ内容の求人情報を複数載せたとしても表示されず、広告効果が上がるわけではありません。

ページごとの情報をしっかりと充実させ、Indeedのシステムに適した案件を追加し、求人ページに厚みを持たせるようなイメージで行いましょう。

掲載ページの検索エンジン最適化を図る

検索結果により多く表示されるようにするには、求人内容をIndeedの検索に最適化する必要があります。最適化に向けたおすすめの工夫は次の通りです。

  • キーワードを入れる
  • 求人情報を充実させる
  • 「企業の魅力」の欄を丁寧に記入する

これらの施策は、クローリングでも直接投稿でも利用できます。それぞれ詳しく解説します。

キーワードを入れる

Indeedの検索システムは、キーワードと勤務地で検索し、さらに条件で絞って検索するような仕組みになっています。有料・無料の違いを除けば、より条件に適したものから順に表示されるため、キーワードの選出はかなり重要といえます。

検索に表示されやすくするには、求職者が検索しやすいキーワードを含めた求人を作成することが大切です。アルバイトか正社員かといった雇用形態などの基本情報はもちろんですが、アピールポイントで検索する人も多いです。

キーワード選びで迷ったら、Indeedのトップページの「人気のキーワード」や検索サジェストを参考にしましょう。執筆時(2021年6月)の人気のキーワードは次の10個でした。

  • 正社員
  • ミドル歓迎
  • 一般事務
  • 日払い
  • 歯科助手
  • 軽作業
  • 事務
  • コールセンター
  • 医療事務
  • 主婦パート

また、一般的な求人サイトの「こだわり検索」などの条件を参照するのも一つの手です。なかでも勤務時間や服装、歓迎する層といったものに関心を持つユーザーは多い傾向にあります。例えば、「シフト自由」「短時間勤務OK」「髪色自由」「未経験歓迎」といったユーザーにとって魅力的なキーワードを含めれば、検索して見つけてもらえる可能性が高くなります。

求人情報を充実させる

求人情報が簡素で充実したものでないと判断されてしまっては、検索上位に表示されることはありません。また、せっかく検索で見つけて閲覧しても、内容が薄く詳細がわからなければ応募数は増えないでしょう。多くの人に見てもらい、応募数を増やしたいなら求人情報を充実させるよう意識することが大切です。

特に、職種や仕事内容、待遇については具体的なイメージが湧くようできるだけ詳細に記載しましょう。例えば、福利厚生に関する記述であれば「福利厚生が充実」と書くだけよりも、「賞与年3回」「家賃補助」「資格手当」のように情報を開示したほうが、ユーザーに安心感を与えることができます。

また、求人タイトルについても工夫しましょう。「事務スタッフ」とだけ記入するよりも、「週3~OK!事務スタッフ募集:在宅勤務相談」といった具体的な情報があったほうがわかりやすいです。また、条件に合わない人にはクリックされないため、従量課金制のシステムにもタイトルの施策は適しています。

このように、自社について全く知らない人でもわかるよう丁寧な記載をすれば、ユーザーの興味関心を引くことができるでしょう。

「企業の魅力」の欄を丁寧に記入する

Indeedでは、求人広告だけでなく企業を紹介するページを作成することもできます。求人案件から企業ページにジャンプできるようになっているので、ぜひ利用しましょう。

企業ページの作成は無料で始めることができますが、一定の出資をしていなければ利用できない機能もあるため注意しましょう。作成の流れは次の通りです。

  1. Indeedアカウントを作成する
  2. 管理画面の右上にあるアイコンをクリックし「企業アカウントの設定」をクリック
  3. 起業アカウント設定画面の「企業ページ」をクリック
  4. 「企業の魅力」をクリックし「ページを編集」をクリック
  5. カスタマイズ画面で各種設定を行う

企業ページでは写真を投稿したり、質問を受け付けたりができます。なかでも「企業の魅力」の欄は会社を自由にアピールできる貴重な場です。社風や社員の雰囲気、オフィス内部の環境など、言葉だけでは説明しにくいことでも写真を使って示すことができます。

求人案件だけでなく、こうした会社のページを見て仕事を選ぶ人も多いです。閲覧した人が応募を考えるような魅力的なページを作り、応募数増加を目指しましょう。

人材紹介会社がIndeedを活用するときのポイント

人材紹介会社がIndeedを活用するときのポイント

人材紹介会社にもIndeedの利用は向いています。そこで最後に、人材紹介会社がIndeedを活用する際に押さえたいポイントについて説明します。

人材紹介会社にもIndeedの活用がおすすめ

人材紹介会社を営む人にとっても、Indeedは非常に有用なサービスです。前述したIndeedの利用に向いている企業の特徴で考えると、人材紹介会社は以下の4つに当てはまることになります。

  • 採用コストを削減したい企業
  • 募集職種の数が多い企業
  • 通年で求人を行う企業
  • 地方採用を活性化させたい企業

特に起業したばかりの人材紹介会社は、資金も少なく軌道に乗るまでできるかぎり多くの案件をこなしていく必要があります。かといって、集客に費用がかかりすぎてしまっては元も子もありません。Indeedはクリック単価制の料金システムであるため、開業したばかりでなるべく費用をかけず集客したい人材紹介会社にはありがたいシステムといえます。

また、通年で集客をしたい人材紹介会社でも、無料で求人情報を掲載しておくことができ、地域密着型で運営している中小人材紹介会社でも、地元で働きたい求職者のユーザーから見つけてもらいやすくなります。

このように、人材紹介会社がIndeedを利用するメリットは多いことがわかります。

人材紹介会社がIndeedを有効活用するポイント

Indeedを人材紹介業で役立てるなら、次のポイントを押さえましょう。

  • 分析データを意識する
  • トレンドキーワードを求人票に盛り込む
  • 金額設定をこまめに行う

Indeedには精巧なアナリティクス機能が備わっています。アナリティクスとはデータのパターンを発見・解釈・伝達するシステムで、IndeedやGoogleなどの検索エンジンではアクセス解析に使用されます。こうした分析データで、どういったキーワードで求人が閲覧されたかなどの確認が可能です。分析データは必ずこまめに確認するようにし、より高い順位で検索に表示されるように工夫しましょう。

また、トレンドキーワードが含まれ、工夫を凝らしているにもかかわらず順位が伸びない場合、クリック単価が低すぎる可能性があります。適正な金額はその求人の競合性によって異なります。必要に応じて金額設定をこまめに行うことも有効です。

人材紹介業の成功には、優れた人材の集客が欠かせません。とはいえ、人材の発見にコストをかけすぎてしまっては経営が立ち行かなくなってしまいます。Indeedを活用して低予算の集客を目指しましょう。

Indeedをうまく活用して事業を成功に導こう

Indeedをうまく活用して事業を成功に導こう

Indeedは一般的な求人サイトと異なり、求人情報に特化した検索エンジンです。その規模や利用者数は世界でも日本国内でもトップクラスのウェブサイトです。無料で求人情報が掲載でき、掲載期間の定めもないため使いようによっては長期的な広告効果も得られます。集客のコストが負担になりやすい人材紹介会社にとっても大変有用なサービスといえるでしょう。

また、スポンサー求人という形で、有料で優先的に表示されるようにすることも可能です。掲載数トップクラスのIndeedのなかで自社の情報が埋もれぬよう、適切な利用で高い効果が得られます。有料ではあるものの、料金も予算も企業側が設定でき、柔軟で自由度の高いところは魅力のひとつです。

しかし、アナリティクスに基づいてこまめに内容の変更や料金設定が必要だったり、競合性の高い求人は料金が高くなりやすかったりといったデメリットもあります。自分の状況や自社にとって、メリットとデメリットのどちらが大きいか見極めることも大切です。Indeedのメリットを最大限に活かしながら人材紹介業を成功させるのであれば、さらなるデータ分析や工夫が必要です。

本記事で紹介したポイントを押さえ、Indeedをうまく活用して人材紹介事業を成功に導きましょう。