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ジョブホッパーという言葉を聞いたことはあっても、「何となくしか理解できていない」という人が多いのではないでしょうか。
ジョブホッパーとは、短期間で転職を繰り返す人を指す言葉で、企業によってマイナス(短所)にもプラス(長所)にも、どちらにもとらえられます。
ジョブホッパーという言葉が持つ意味を理解することで、実際の転職市場で短所のイメージを払拭させつつ、適切な人材紹介へ繋げやすくなるでしょう。
本記事では、ジョブホッパーとはどのような人材を指すのか、世間からのイメージ、ジョブホッパーが多い傾向にある業界、転職における注意点を解説します。
- ジョブホッパーとは?
- ジョブホッパーに対する世間のイメージ
- ジョブホッパーが多い業界
- ジョブホッパーの特徴
- ジョブホッパーが転職する際に気をつけること
- 求職者との関係構築にはクラウドエージェントがおすすめ
- クラウドエージェントでジョブホッパーを成約につなげよう
ジョブホッパーとは?
転職を繰り返している目的や期間によっては、ジョブホッパーではなくキャリアビルダーとされる場合もあります。実際にどのような人がジョブホッパーと言われるのか、一般的な定義を解説します。
ジョブホッパーは転職を繰り返す人のこと
ジョブホッパーは短期間で何度も転職を行っている人を指す言葉ですが、詳しい定義は次の通りです。
- ある職に就いてから半年から長くても1年前後で転職
- 転職する業種や業界に一貫性がない
- 長期間勤めていた経歴がない
ただし、具体的に何度転職すればジョブホッパーだというように、定義が決まっているわけではありません。短期間に繰り返し、別の業種や業界へ転職をしている場合に、ジョブホッパーといわれる可能性が高まります。
大まかな目安としては、20代に3回以上転職している人や、20代の間は同じ会社にいても、30歳以降に何度も転職している人は、ジョブホッパーとみなされるケースが多いようです。
また、転職回数や期間になんらかの目的を持っていると分かる場合は、次に紹介するキャリアビルダーととらえられる場合もあります。
ジョブホッパーとキャリアビルダーの違いは?
キャリアビルダーは、計画性を持って転職を繰り返し、スキルを身に着けることで収入アップや昇進へ繋げている人を指します。
たとえば、ある会社に勤めて資格を取得し、その資格を生かして就職した別の会社で実績を積んだうえで、さらに別の会社に勤めるという転職をおこなっているケースが当てはまります。
特に、同じ業種や業界で転職を繰り返し、自らの実績につなげている場合は、ジョブホッパーではなくキャリアビルダーとみなされることが多いでしょう。
ジョブホッパーに対する世間のイメージ
ジョブホッパーに対するイメージは、良いイメージと悪いイメージの双方があります。どのようなイメージを持たれているか理解して、ジョブホッパーの全体像をとらえましょう。
①日本ではマイナスのイメージが強い
終身雇用制度の考え方が多い日本の会社では、ジョブホッパーに対するマイナスイメージが根強く残っています。長期雇用を前提として、従業員のキャリア形成へ取り組む傾向が強いためです。
2020年2月11日に(独)労働政策研究・研修機構が発表した「人生100年時代のキャリア形成と雇用管理の課題に関する調査」によれば、従業員数によらず、全員長期雇用を前提にキャリア形成をおこなう傾向が見られています。
また、2013年にdodaが発表した「転職は何回まで許される?転職回数と成功率の関係性」によると、転職成功率は「転職2回目」で「35歳以上」が最も高いことがわかっています。
こうした結果から、企業側としては、一定の期間企業に勤めることができ、さらに経験を積んだ従業員を求めていると考えられます。したがって、短期間しか企業に所属してこなかったジョブホッパーは、日本のキャリア形成の方向性には当てはまっていません。
そのため「キャリア形成ができていないかもしれない」「1か所で打ち込む能力が低い」というマイナスイメージを持たれることが多いのです。
②企業によってはプラスに捉えられることも
ジョブホッパーならではの特徴が、企業によってはプラスに捉えられることもあります。評価につながる特徴は次のような部分です。
- 多種多様な職場環境での経験がある
- 新しい職場になじむことになれている
- 行動力があり意思決定が迅速
- 新しい情報やトレンドをキャッチする力がある
- さまざまな分野の知識やスキルを活かした仕事ができる
たとえば、職場になじむことに慣れているジョブホッパーなら、社員同士のコミュニケーションの活発化や、それに伴う生産性の向上といった、企業にとってプラスとなる面を提供できます。
企業側がこうした能力を求めている場合には、ジョブホッパーであることはポジティブなイメージを持って迎え入れてもらえるでしょう。
③スキルや実績がないと判断されやすい
ジョブホッパーは、採用担当者から「強みがない」「スキルがない」と判断される可能性があります。一見すると転職の目的に一貫性がなく、短期間に繰り返し転職を行っているように見えるためです。
したがって、ジョブホッパーだとみなされると採用担当者にとっては印象が悪く、結果として評価してもらえないリスクがあります。
一方で、複数回の転職を行った理由や実績、スキルを明確に提示することができれば、採用担当者の不安の払拭につながります。
スキルや実績を分かりやすく示すためにも、転職の軸があることをアピールしていくことが必要です。
ジョブホッパーが多い業界
業界としてジョブホッパーが多い傾向にあるのは、IT業界と外資系です。どちらの業界も、転職すること自体が珍しい行動ではなく、転職回数が重視されていないという特徴があります。
IT業界
エンジニアなど、専門性の高いIT業界はジョブホッパーが多い業界です。影響を及ぼしていると考えられる理由は、次の3つです。
- スキルアップに意欲的な人材が評価されやすい
- 同じIT業界でも関われる業務は多種多様
- 30代で地位のあるポジションにつく傾向がある
IT業界の特徴として、スキルアップに意欲的な人が評価されやすく、スキルが身につけばさらに条件の良い会社へ転職しやすくなることが挙げられます。
また、IT業界といっても、インターネットビジネスやハードウェア関連など、業種もさまざまです。その中で横断的に技術や経験が求められることもあるため、さまざまな会社で経験を積んだ人の方が転職しやすくなります。
他業種と比べ、30代と比較的早く地位のあるポジションにつくことも、IT業界において若いうちに転職回数が多くなりやすい理由です。早い段階で経験を積み、スキルを習得することが、より高度な仕事をすることにもつながります。
外資系
終身雇用の概念がない外資系では、長く勤めることが前提ではないため、そもそも転職回数の多さ自体が判断基準としてとらえられていません。これまでの転職に明確な理由があるかどうかが判断基準となります。
したがって、転職をポジティブに考えてもらいやすく、転職回数が多いことも「経験を多く積んでいる」「多くの企業に就職するチャンスを獲得できる能力がある」とみなしてもらえます。
ただし、転職に明確な理由があることが前提です。理由があやふやなジョブホッパーの場合、外資系であっても転職が難しくなることは覚えておきましょう。
ジョブホッパーの特徴
企業ごとの風土に求職者が合うかどうかは、その人の性格や特徴も大きく関係します。ここでは、ジョブホッパーである人の性格や行動などにおける特徴から解説します。
①行動力がある
ジョブホッパーになる人は、行動力が高い人が多いです。理由として、自身の将来や現状を変えるために、面倒な転職活動を繰り返せることが挙げられます。
転職活動は、気になる求人があった場合、すぐに応募することや、転職理由を簡潔にまとめることなど、さまざまな用意とスピード感が求められます。
こうした点をクリアして転職を繰り返しているジョブホッパーは、行動力が高く、物事へ高い集中力を発揮してくれる傾向があります。
②すぐに気持ちの切り替えができる
過去の成果や失敗にこだわらず、すばやく気持ちを切り替えられることもジョブホッパーの特徴です。
何か新しい課題があらわれた場合でも、どのように解決すればよいのか、自分の経験の中で役立つことは何か、高いモチベーションを持って取り組めます。
また、成果を上げただけでは満足せず、他に方法はないのか、どのようなことができるのか、摸索できることも特徴です。
ただし、状況を見て見切りをつけることはできても、どうしてその状況が起きたのか、さらなる原因を探るのは得意ではないという場合もあるでしょう。
③向上心が高い
ジョブホッパーは、自分のスキル向上や目指したい人物像を実現するために、成長できる場を求めるという特徴があります。
そのため、転職理由は今の仕事場が自分に向いていないことよりも、スキル向上や資格取得が理由となる人が多いでしょう。
ただし、中には自分の意志ではなく、パートナーの転勤や家族の介護などにより転職を繰り返しているジョブホッパーもいます。その場合は、スキル向上よりも今の自分にとって働きやすい環境のために、仕事を探すケースもあるでしょう。
ジョブホッパーが転職する際に気をつけること
転職回数がネックとしてとらえられる可能性のあるジョブホッパーが、転職する際に気をつけたいことは3つあります。
①自分のスキル・経験が強みにできる企業を選ぶ
企業側へ自分の強みをアピールできるように、求められているスキルや経験がマッチする企業を選びましょう。企業側は転職回数が多いことから、経験不足をイメージしがちなためです。
企業側が求めているスキルや経験があることをアピールできれば、ジョブホッパーのマイナスイメージを打ち消すことができます。
そのためには、企業側が求めているスキルや経験を理解すること、自分が持つスキルや経験を具体的に洗い出して的確に表す言葉を整理することが必要です。
適切に強みをアピールできれば、経験不足のイメージを払拭し、転職成功につなげられるでしょう。
②転職の軸を明確にする
これまでの転職が「一貫性のある理由でおこなっている」と職務経歴書から理解してもらえるように、それぞれの転職の意図を明確にしましょう。
たとえば、「技術者として最新技術を常に学びたかった」「営業担当としての技術を磨きたかった」という転職の軸を示すことで、企業側にも納得してもらいやすくなるためです。
また、特に目的が明確ではなかったとしても、転職の理由に共通点がないか洗い出すことで軸が見えてきます。「人間関係が合わない」や「商品の売り方が合わない」など、理由の共通項が分かったら、その共通点を前向きな言葉で言い換えてみましょう。
たとえば「人間関係が合わない」なら、自分に合う組織風土や切磋琢磨できる環境を求めていた、という理由につなげられます。
転職の軸を示し、企業側が納得してくれるような伝え方を考えましょう。
③スピード感を持つ
ジョブホッパーであっても、キャリアビルダーであっても、転職時のスピード感は重要なポイントです。ジョブホッパーとして自分が働きやすい環境にたどり着くには、すぐに求人応募できるような用意が求められます。
スピード感を持つことで応募に関する行動も自然と増え、自分が求める環境にたどり着きやすくなるでしょう。
また、年齢を理由に就職できなかったり、年齢が高いがために採用されなかったりする場合があります。日本では転職時に年齢が重視される傾向にあり、採用されやすい時期を逃さないことも大切です。
日ごろから意思決定の軸や転職に必要な情報を収集し、スピード感のある行動を心がけましょう。
求職者との関係構築にはクラウドエージェントがおすすめ
人材紹介サービス会社において、求職者との関係構築は売上に直接影響を及ぼします。
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求職者との関係構築に悩みを抱えている方は、クラウドエージェントを利用して、課題解決につなげてみてはいかがでしょうか。
クラウドエージェントでジョブホッパーを成約につなげよう
ジョブホッパーは、短期間で転職を繰り返している人のことを指す言葉ですが、行動力や向上心が高く、気持ちの切り替えが得意という特徴を持っています。
しかし、企業によってはマイナスイメージが強く、転職が思うように進まない可能性があるのも事実です。
そのため、ジョブホッパーの転職を成功につなげるには、自分のスキル・経験が強みにできる企業を選び、転職の軸を明確にしながら、スピード感ある転職活動をする必要があります。
ジョブホッパーからの信頼を獲得して成約につなげるためにも、人材紹介サービス会社目線の切り口で求人の紹介をしてくれる、クラウドエージェントを導入してみてはいかがでしょうか。