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これまでの歴史において、テクノロジーの発達によりなくなっていく仕事はいくつもあります。2015年に野村総合研究所が、「20年以内に日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能」と発表し、日本でも大きく話題となりました。現在ではこの推計結果は過大であり、自動化される業務が全体の9%にとどまるといった研究結果もあるようですが、多かれ少なかれ今後もAIやテクノロジーによって代替されてしまう仕事は出てくるようです。
では、AIによって代替されてしまうのはどういった仕事、業務になるのでしょうか。人材紹介業は、AIに仕事を奪われてしまうのでしょうか。
本記事では、AIによってどのような業務が代替されるか、またそれによってどう業界が変化していくかをご紹介します。
AIに代替されてしまうであろう業務
AIに代替されてしまう業務として、2点が挙げられます。「単純作業のルーチンワーク」と「スピードや正確性が必要な、データ処理にまつわる業務」です。ではこの2点は人材紹介においてはどのような業務になるでしょうか。
まず、「単純作業のルーチンワーク」については、事務的な調整や連絡が挙げられます。既に、多くの採用管理システムにおいて、応募書類の授受や面接日程調整などのやり取りが効率化されており、仕組み化されております。今後は、さらに自動化が進み、例えば人の手を極力介さずとも、日程調整が完結する仕組みすら開発される可能性があります。
2点目の「データ処理にまつわる業務」としては、機械的な求人マッチングが挙げられます。求職者の職務経歴や希望条件といった入力データのみを活用した求人マッチングであれば、圧倒的にAIの方が早く正確に行うことが可能です。こちらも既に、AIによる求人マッチングサービスが出てきておりますが、さらに正確かつ大量の求人マッチングも今後可能になっていくでしょう。
AIに代替されない業務
では、AIには代替されない仕事とはなんでしょうか。それは、創造的な仕事や、理解・説得・交渉といった高度なコミュニケーションをする仕事と言われています。
データだけに基づかないマッチング
創造的な仕事としては、データだけに基づかない求人のマッチングが挙げられます。AIに代替されるタイプの求人マッチングは、過去の事例や案件に沿って求人のマッチングを行います。しかし、求職者にキャリアスキルや希望があるように、求人企業側にも独自の文化や求人の募集背景など、表面化や言語化されていない特徴が多数存在します。さらにいえば、求職者や企業自身が気づいていない特徴もそれぞれに存在し、それらが関連することで生まれるマッチングもあります。そうした、データに基づかない情報の中で、企業と求職者を結びつけるマッチング作業は、創造的な仕事といえるでしょう。
求職者へのキャリアコンサルティング
また、高度なコミュニケーションとしては、求職者へのキャリアコンサルティングが挙げられます。求職者は必ずしも、希望条件やキャリアステップ、転職活動の方針が定まっている方ばかりではありません。また、転職活動の情報収集不足や、特定の業界・仕事についての知識不足、認識違いなどから、意図していない転職活動をしてしまっている可能性もあります。そういった求職者と向き合う上で、キャリアコンサルティングはとても重要です。これまでの職務経歴を見直したキャリアの棚卸し、キャリアのゴールから逆算したキャリアプランの構築、キャリアプランに合わせた希望条件の具体化といった、まだ求職者単独では整理できいない要素を一緒になって考えていくという業務は、高度なコミュニケーションに挙げられるでしょう。
さらに、採用選考においても、企業・求職者それぞれの希望要望をすり合わせ、双方が最適な形で内定・入社が決まるよう間に入って交渉をすることも、同じく高度なコミュニケーションに挙げられるでしょう。
AIに代替されない人材紹介を
人材紹介業において、代替される業務はAIが得意な一部の要素であり、すべてが代替されることはないでしょう。そうした代替されない業務にこそ、人材紹介業の価値があり今後も残っていくはずです。求職者や企業とのコミュニケーションの部分に最大限の工数を割き、スキルを上げていくことが今後人材紹介業で生き残っていくためにも非常に重要となります。どの業務を重点的にし、何を効率化すべきかを、是非改めて考え取り組んでいただくことをおすすめします。
まとめ
クラウドエージェントでは効率的に人材紹介を行うために、エージェントのみなさまに求人データベースを提供しています。データだけに基づかないマッチングや、求職者へのキャリアコンサルティングに集中し、人材紹介業界で生き残るために活用してみてはいかがでしょうか?