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求職者からの注目度が高い「企業のリアルな口コミ」は、求人への応募や採用通知に対するリアクションの決定打となります。
就活生のうち、2人に1人が登録しているとされるOpenWorkは、企業の口コミ評価を取りまとめたプラットフォームです。OpenWorkリクルーティングは、そのOpenWorkと連携し、企業がダイレクトリクルーティングを行えるサービスとして活用されています。
この記事では、OpenWorkリクルーティングの特徴やメリット、採用媒体として利用する場合の注意点について解説します。
- OpenWorkリクルーティングとは
- OpenWorkリクルーティングの特徴
- OpenWorkリクルーティングが持つ3つのメリット
- OpenWorkリクルーティングの注意点
- OpenWorkリクルーティングの活用で人材紹介を効率的に行おう
OpenWorkリクルーティングとは
OpenWorkリクルーティングとは、オープンワーク社が運営するダイレクトリクルーティング方式の採用媒体です。全国400万人の会員を有する社員のための口コミサービス「OpenWork」のプラットフォームから派生しており、以前はVokersというサービス名で運営されていました。
プランはアカウント登録とプレミアムの2つがあります(2021年6月現在)。アカウント登録のみの場合は、会社紹介やヘッダー画像掲載、スカウト対象の検索が可能です。
採用や求人掲載も行うことができるプレミアムになるには、アカウント登録を行った後、所定の手続きと審査を受ける必要があります。
プレミアムになってからも、初期費用や利用費用は一切かかりません。採用が決定した際に成功報酬として費用が発生する仕組みになっているため、費用をおさえた求人が可能です。
OpenWorkリクルーティングの特徴
さっそく、OpenWorkリクルーティングの特徴を見ていきましょう。
①入社前と後でギャップが生まれにくい
OpenWorkリクルーティングの最大の特徴として、OpenWorkリクルーティングから採用が決まった求職者の就職前後のギャップが生まれにくい、という点があげられます。OpenWorkに蓄積された現役社員や退職社員のリアルな口コミや評価を、登録したユーザーが事前に閲覧できるためです。
新卒採用では、一般的に1人あたり50万円程度のコストが発生するとされています。また、一度採用しても、内定辞退が起きてしまうと、新しい採用者を探すまでに再びコストがかかることから、企業としては辞退率を下げたいところです。
OpenWork社によると、2020年10月のOpenWork採用決定者に対するアンケートでは、1,700名のうち「入社後ギャップなし」と答えたユーザーは87%にのぼりました。
口コミを通じてリアルな情報を知ってもらうことで、採用のミスマッチを減らすことができる点が社員口コミサイトであるOpenWorkならではの特徴です。
②新卒と中途どちらにも利用されている
OpenWorkリクルーティングは、公式サイトに掲載された情報によると、2020年の社会人の登録者数は約284万人、学生の登録者は約106万人にのぼります。つまり、OpenWorkリクルーティングには、一般的な採用媒体と異なり、中途採用と新卒採用者が双方在籍しています。
また1日当たり2,500人以上の新規登録者がいることから、採用候補となる新たな人材として学生と社会人、双方を獲得していくことができます。どちらか一方に絞って募集をしたい場合にも、双方幅広く募集したい場合にも対応してくれる募集媒体です。
③口コミ数に応じてスカウト数が変わる
スカウトメールは無料で送信できますが、その通数が毎月月末のOpenWorkの評価スコアと連動しているという特徴があります。
評価スコアが高い企業はより多くのスカウトを行うことができますが、逆にOpenWorkで評価スコアが低い企業は、スカウト数も少なくなってしまいます。したがって、口コミ数が多く評価が高い企業は、有利にOpenWorkリクルーティングを活用することができます。
評価が低い会社でも、口コミ評価が高くなるように改善を行うことで、OpenWorkリクルーティングへの費用を増やすことなく、スカウト数を増加させることができます。
④企業への評価が応募状況に影響する
OpenWorkリクルーティングでは、企業への評価そのものが、応募率やスカウト配信への返信に影響を及ぼします。利用するユーザーからすれば、転職・就職問わず、現役社員や退職社員の評価が高い会社の方が、自らにとってもよりよい環境と判断できるためです。
OpenWorkでは、総合評価スコアが1点~5点で表示されます。求人に対する反応はスコアが4点以上の場合、2点の企業と比較すると応募率は1.5倍に増え、より多くの応募者を集めることが可能です。つまり、OpenWorkの評価が高くなるほど、応募状況をより良くすることができます。
⑤分析が容易
OpenWorkでは、自社ページに訪れたユーザーの次の情報を確認できます。
- 学生と社会人のどちらに興味を持ってもらえているのか
- 性別や年齢といったユーザーの属性
- 社会人ユーザーなら現在までの職歴
- 学生ユーザーなら大学名
- 他に興味を持っている企業(フォローしている企業)
- 自社ページ閲覧数
たとえば、大学生向けに求人を出している場合、実際に自社ページに学生が多く来ているのか確かめることができます。もし学生が来ていないと分かれば、何が理由で学生がアクセスしてくれないのか、学生にアクセスしてもらうにはどうすれば良いか、状況に応じて改善策を考えることも可能です。
ただし、これらの情報はユーザーが入力している場合に限り得られるものであるということは知っておく必要があります。そのため、閲覧数は分かっても、その中に学生と社会人がどの程度の割合でいるのかなどといいたことを寸分違わず正確に把握することは難しいでしょう。
OpenWorkリクルーティングが持つ3つのメリット
OpenWorkリクルーティングを利用すればどのようなメリットを得ることができるのでしょうか。ここではOpenWorkリクルーティングの利用で得られる3つのメリットについてそれぞれ解説します。
①優秀なユーザーが多い
OpenWorkリクルーティングは、優秀なユーザーにスカウト配信が行えるというメリットがあります。OpenWorkが公開する情報によると、在籍するユーザーは新卒・中途ともに豊富で、20~30代が全体の80%を占めています。
また、中途の場合はその過半数が年収500万円以上です。新卒では国公立大学や有名私立大学に属するユーザーも多く、企業から見てもさまざまなユーザーにスカウトを送信できます。
②媒体の一元管理ができる
学生と社会人双方に働きかけられるOpenWorkリクルーティングを使うことで、採用媒体の一元管理が可能となります。
多くの採用媒体を利用していて管理が大変な場合や、採用担当者1人で正社員やアルバイトすべての採用を担当している場合には、より強くメリットを感じることができるでしょう。
③初期の利用料金が無料
OpenWorkリクルーティングでは、アカウント登録費用やユーザーへのスカウト配信、求人情報の掲載、スカウト対象の検索にコストが発生しません。そのため、できるだけ初期段階のコストをおさえてダイレクトリクルーティングを始めたいという企業にとっては使いやすいサービスとなっています。
実際、多くの求人媒体では、求人掲載1回につき数十万円近い費用がかかります。OpenWorkリクルーティングを使えば、掲載費用やスカウトにかかるコストをおさえられるだけでなく、求人掲載数や期限に制限をつけずに利用することができます。
ただし、支払いは成功報酬制となっており、採用が決定した場合に、新卒採用であれば1人40万円、中途採用であれば1人40~80万円ほどかかります。採用が決定した場合の費用を考えると完全に無料で利用できるわけではないため、その点注意が必要です。
OpenWorkリクルーティングの注意点
優秀な機能が多いOpenWorkリクルーティングですが、利用する際に注意すべき点がいくつかあります。ここではOpenWorkリクルーティングを採用媒体として利用するにあたり、注意したい3つのポイントを解説します。
口コミによって企業へ悪影響を及ぼすことも
OpenWorkリクルーティングを通じてスカウトを行った場合、口コミを見たユーザーが応募を取りやめる可能性があります。OpenWorkに投稿された低評価の口コミを見て、入社意欲を失う可能性があるためです。
OpenWorkリクルーティングを有効に活用するには、まずOpenWorkに掲載された口コミ評価を確認することが大切です。悪い口コミがあれば、内容を精査し、実際に問題があれば社内で対策を講じる必要があります。
改善策を通じて良い評価の口コミが得られれば、OpenWorkでの評価を高めることにつながり、スカウトの送信数も増やせるでしょう。
企業からのアプローチをしっかりと行う
当然ですが、企業から求職者に対してアプローチをすることを怠り、そもそもの求人活動をしっかりと行わない状況では成果をあげることはできません。
ダイレクトリクルーティングでは、自社にマッチする採用候補者を探すために、次の3つの要素が必要となります。
- 人事や採用担当者から採用候補となるユーザーにメールなどでアプローチする
- 採用候補者から選んでもらえるように採用ブランディングを行う
- 適切な会社情報を載せて情報更新を継続する
OpenWorkリクルーティングは完全成功報酬型のため、企業がアプローチをして採用しないかぎり、費用が発生しません。導入も無料で、初期費用がかからないため安心して利用できます。しかし、繰り返すようですが企業からアプローチをしないかぎり、応募者が集まることはありません。
アプローチのやり方も繰り返し行っていく中で成果につながる方法が見つかっていくため、OpenWorkリクルーティングを社内に導入する場合は、担当者は社内にダイレクトリクルーティングのノウハウを蓄積させることを考慮しつつ取り組むと良いでしょう。
費用対効果を考えて使用する
OpenWorkリクルーティングを利用する際、コスト面だけで選ぶと予算は高く感じられるかもしれません。1人あたりの採用コストだけに注目すると、実際にはもっと安く採用できる媒体もあるからです。ただし、最も注目すべきなのは価格に見合ったサービスを受けられるかどうかという点です。
OpenWorkリクルーティングの採用単価は、40~80万円です。企業や採用した人材によっては、80万円は高い、と感じるケースもあるでしょう。
一般的には、中途採用をエージェントを通じて行う場合、前年収の3割ほどが手数料とされるため、採用者の年収が300万円以上ならOpenWorkリクルーティングの方が安くなります。
OpenWorkリクルーティングを利用するのであれば、本記事で紹介したメリットに魅力を感じるのか、またダイレクトリクルーティングは自社に合った採用方法なのか、などといった面と実際に採用にかかるコストを照らし合わせて検討することをおすすめします。
OpenWorkリクルーティングの活用で人材紹介を効率的に行おう
OpenWorkリクルーティングは、口コミ評価と採用媒体が結び付いています。そのため、採用候補者と企業のミスマッチが起こりにくい点がメリットとしてあげられます。
また、企業側から見れば、社会人と学生の垣根なく採用を進めることができ、成功報酬制のため基本料金がかからないという点も大きなポイントだと思います。
ただし、ダイレクトリクルーティングの特徴をうまく活かすことができなければ、優秀な人材発見に至ることができず結果的に社内リソースを使うだけとなってしまうリスクもあります。また、OpenWorkの評価スコアが低いと、せっかくスカウトを送信しても、ユーザーに見てもらえなかったり、求人へ応募が行われなかったりする恐れもあります。
そのため、まずはOpenWorkで企業に対するユーザーの印象や評価を確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。