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本日、2020年10月の有効求人倍率が発表されましたのでレポートいたします。
未だに終息の目処が絶たないこの状況下で、10月1日からGo To トラベルキャンペーンに東京都も加わることとなり、東京在住の方もキャンペーン適用のために、旅行が増え始めたところでした。また、同時に都内への旅行者もGo To Eatキャンペーンが適用され、少しずつ飲食店も賑わいを取り戻し始めた時期でもあります。
では、この状況下で、10月の有効求人倍率はどのように変化しているのでしょうか?厚生労働省で発表された資料を報告させていただきます。
2020年10月の一般職業紹介について
2020年10月の一般職業紹介ダイジェスト
- 2020年10月の有効求人倍率は前月比0.01ポイント増となる1.04倍
- 「正社員」の有効求人倍率は前月比0.01ポイント増となる0.79倍
- 10月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると23.2%減
正社員有効求人倍率の前月比は7ヶ月連続で1.0倍割れに
- 2020年1月 1.07倍
- 2020年2月 1.05倍
- 2020年3月 1.03倍
- 2020年4月 0.98倍
- 2020年5月 0.90倍
- 2020年6月 0.84倍
- 2020年7月 0.81倍
- 2020年8月 0.78倍
- 2020年9月 0.78倍
- 2020年10月 0.79倍
正社員有効求人倍率は、2019年4月の1.16倍を最後に下降を続けていました。そこから未曾有の感染症が経済に影響を及ぼしたことで追い討ちをかけ、2020年9月には0.78倍にも減少。先行きが不透明な状態が続いておりましたが、2020年10月にはようやく0.79倍と、前月比0.01ポイント増となり、2019年3月以降初めての前月比増となりました。
それでもこの労働市場は回復の兆しを見せることはなく、新型コロナウイルス感染症に関連した解雇・雇い止めにあった労働者数(見込みを含む)は、11月6日時点で70,242人となり、製造業で約13,000人、飲食業で約10,500人に達していると、厚労省が集計し結果を報告し、依然としてコロナウイルス感染症の影響は大きいと言えます。
対前年同月比で生活関連サービス業,娯楽業がワースト1位に
10月の新規求人は対前年同月比で23.2%減となり、最も大きく下回った業界を産業別に見ると、宿泊業,飲食サービス業で38.2%減、次いで生活関連サービス業,娯楽業で35.4%減、卸売業,小売業で32.6%減、製造業で29.4%減、情報通信業で28.6%減となりました。
※参照:令和2年12月1日 厚生労働省発表、一般職業紹介状況(令和2年10月分)について
まとめ
本記事では、厚生労働省が2020年12月1日発表した、一般職業紹介状況の中から、主に正社員有効求人倍率についてお伝えしました。
2020年10月の正社員有効求人倍率は0.79倍と、8月9月の0.78倍から0.01ポイント上昇した結果となりました。終息が見えないコロナ禍で、少しずつ減少幅もおさまりを見せ始めた一方、2020年12月現在、コロナウイルス感染症の第三波が押し寄せてくる可能性もでてきております。今後の政府の方針次第ではさらなる悪化も予測できますので、先んじた行動をしていきましょう。
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